危機は続くよどこまでも


E21 が存続の危機を乗り越え、続投が決まったことはご説明しました。しがし、危機は未だ続いているのでした。続投が決定し、
クーラー修理とオーバーヒート対策をしたのが 2002 年 4 月のことです。例年なら秋まで夏休みの E21 も今年は違います。カミさんを
病院まで送ったり、買い物へと働いています。ところが 6 月の終わりにクルマ後部の異音に始まり、この 1 ヶ月の間に立て続けに
壊れました。

1 マフラーの破損
  後部の下方から金属が振動するような音がします。このクルマに乗るようになってから異音には注意するようになりました。良く見ると、
  マフラーの回りにまいてある断熱用の亜鉛板が錆びてはがれてきています。こうなると交換するより他にありません。部品を手配した後、
  工場に 1 日入院です。

2 メーター作動せず
  マフラーが治った翌週、メーターをよく見るとトリップメーター、走行距離計が動いていません。工場にもっていくと、「外してメーター屋さん
  に見てもらう」ので1週間入院と言われます。古い車にはよくあることで、治る場合もあるそうなので様子を見ることにします。

3 クーラーオン・オフスイッチ故障
  32℃の日に浅草に行く用事があったため首都高に乗ります。渋滞しています。しかし渋滞していても温度計は真ん中より少し右の場所で
  止まったまま安定しています。もちろんクーラーはかけています。うーん、この瞬間を何年夢見たことか、20 年前のクルマで真夏に渋滞に
  はまっても問題なし。人が熱く感激に浸っている横でカミさんが「ねえ、これ以上涼しくならないの ? この程度の効きじゃあ、買い替えない
  と駄目かもね」と冷たい声を出します。確かにチョット暑い。

  もっと冷やそうと思いクーラースイッチのノブを回しているとアレアレ、止まりません。E21 のクーラースイッチは矢印マークのついたノブを
  右に回していきます。そうするとクーラー・コンプレッサーが回りだし、更に右に回すと温度が下がるという仕組みです。ところが右に回しても
  止まるところで止まりません。今度は左に回してもスイッチがオフになりません。このクルマ、自分の置かれた立場を分ってるのかね、と
  少々腹立たしくなりました。
  
  原因を調べたところ、スイッチの軸が半円形になっており、それをうけるノブも本来であれば半円形なのですが、劣化のため、プラスチックが
  削れて円形になっていました。この日はスイッチの軸をプライヤーで回すという原始的な方法で対処しました。

4 グラブボックス落下
  グラブボックスをつっているプラスチックの部品がちぎれたため、グラブボックスが突如落下しました。これはE21のウィークポイントで
  切れたのは数度目です。走る分に支障はありませんが、グラブボックスをあける度に両手で支えてやらないといけないのが不便です。
  部品を注文して、自分でつけ直しました。良く壊れる部品のため、未だ在庫があるのがしゃくです。ちなみにE30では対策された部品が
  出ており、こちらは壊れにくいせいか在庫がないそうです。

壊れたとはいえ、走るのに必要な機能が壊れないところはさすがです。その後、メーターは突如動きだしました。クーラーの方はノブの交換で
動くようになったものの、効きの悪さは相変わらずです。以前、しんこーさんからは寒いほどに効くと聞いていたので、工場に行った際に見て
もらったところ、コンプレッサーからガスが洩れているとのこと。 4 月に R12 を 3 本入れたのに、またガスを1本入れてもらって様子見です。
確かに今日は良く冷えました。しかし、これがいつまで持つかが問題です。トホホ。

(2002 年 8 月 5 日)