チャイルドシート選び


1 まず検討

  子供が誕生して 2 ヶ月。カミさんともども実家から帰ってくることになったのでチャイルドシート選びの開始です。迎えに行く日も迫って
  おりあまり時間はかけられません。以前、JAF の会員誌でチャイルドシートを実際にテストした結果を特集していました。それによれば
  「推奨せず」*1 という商品があることが分りました。そんな製品を購入してはたまりません。まずは会員誌を参考にします。

  それによれば、チャイルドシートには乳児用、幼児用、乳児・幼児兼用の 3 種類があることが分りました。乳児用は生後 9 ヶ月頃まで、
  幼児用は 9 ヶ月以降です。どうせなら 1 台で済ませたいのが人情。乳児・幼児兼用で行くことにします。テスト結果からするとタカタ社の
  ミリブシリーズが良さそうです。早速、それを目当てに近所のオートバックスに下見に行きました。行って分ったことがいくつかあります。
  それは次の 3 つです。

  (1) 自動車部品専門店でもそれほど種類が置いていない。
      これはチャイルドシートメーカー各社の営業力の違いだと思います。アップリカの製品が大半を占めており、それ以外のメーカー
      のものは殆ど見かけません。しかし、そのアップリカ製品も不思議なことにディスカウントストアではあまり見かけないようでした。

  (2) ディスカウントストアでは試着不可
      チャイルドシート関連の資料を見ると必ず、購入前に試着することを薦めています。しかし、自動車部品専門店ですらも試着できる
      かは疑問でした。ディスカウントストアになると専門の店員さんもおらず、現実的には難しいように感じました。

  (3) チャイルドシートが大きく重い
      国産の乳児・幼児兼用のものはサイズが大きくて、セダンとは言え 2 ドアの E21 の後部座席に入れるのは相当苦労しそうです。
      また、重さも 10 キロ近くありシートに跡が残りそうです。革のシートだったら嫌でしょうね。ウチのは革じゃないけど。

  (4) 装着が難しい
      国産の乳児・幼児兼用のものはどれも装着が難しそうです。なかには取り付け説明用ビデオまでついているものがあります。
      シートベルトの取り回しからして難しそうなのに加え、取り付ける座席の条件がさらに難しく書いてあります。アップリカを例にとると
      こんな具合です。

      @ 座席の奥行きは 52 センチ以下、座席の高さは 28 から 42 センチなら OK
      A シートベルトの取付け幅は 33 センチ以上なら OK
      B シートベルトのバックルの長さは 15 センチ以下なら OK
      C シートベルトの長さ(A+B+C)が 225 センチ以上なら OK

      この条件を全て満たすクルマがどれ位あるのでしょう。ひょっとしたらうちの E21 に当てはまるのかもしれませんが、調べること
      自体が億劫です。多分、メーカーは製造者責任を問われた際の自衛策として使用条件を厳密に定めているものと想像しますが、
      これだけで購入意欲を大きくそがれました。

  *1 テストは国の安全基準より厳しい条件のため、「推奨せず」と評価されたものでも安全基準に適合しているので「使用不可」ではない、
    との但し書きが入っています。ナンダカネー。

2 購入
  下見をした限りでは、ウチの E21 に国産の乳児・幼児兼用のものは合わないことが分りました。家に帰って作戦変更です。インターネット
  でチャイルドシート選びについて検索します。ありました、ありました。やはり、同じように皆さん悩んでいました。灯台もと暗しというか
  何というか、私が参考にした HP では BMW の純正品が推奨されています。でも、少し高そう。同じような乳児用でレーマー社のものも
  高評価されています。

  ドイツ製品だったら、歴史もありそうですし、それほど取付けにも難しいことを言わないでしょう。ということで、レーマー社のベビーセーフ
  という製品を近所のヤナセに見に行くことにしました。この商品はヤナセが輸入・販売しています。事前に試着ができることは電話で
  確認済みです。行って試着してみたところ、簡単につきました。おまけに本体も 2.8 キロと軽量です。結局、これを購入することに
  しました。1 万 8000 円でした。

3 実際に使った感想
  実際に使ってみた感想は次の通りです。この製品はアタリだと思いました。

  (1) 家の中でも利用できる。
      持ち運びが簡単なので普段は家の中でも利用しています。場所もベビーベッドほどとりませんし、軽くて持ち運びが簡単です。
      カミさんは台所で何かする時は子供をベビーセーフに乗せて台所に置いています。こうすれば、いつも子供の様子を見ることが
      できます。シートの傾斜は大人から見るとあまり快適には見えないのですが、子供には快適らしく置くとすぐ寝てくれます。また、
      置いておくとウンチをしてくれることから、我が家では「便秘知らずのベビーセーフ」と呼んで重宝しています。

  (2) 装着が簡単
      でかける際は家で準備を行い、そのままクルマに積むだけです。本体 2.8 キロと子供の体重 5 キロとあわせて 8 キロほどですから、
      さほど重労働ではありません。シートベルトで固定するのも 30 秒もかかりません。国産の乳児・幼児兼用のものだとシート単体で
      10 キロ近くあるのでチョット大変です。しかもシートベルトの固定も面倒臭そうです。

4 参考

  政府出資法人 自動車事故対策センター : 上述の JAF の会員誌で挙げられた試験結果を見ることができます。

  謎和田のホームページ  : チャイルドシートについて様々な観点で検討されています。BBS もあります。

  ヤナセ : レーマー・ベビーセーフの詳細はこちらです。


(2003 年 1 月 3 日)