CBX250RS について



購入先の平塚まで、XJ 750E に乗っていき、引き換えに CBX 250RS で帰ってきました。頭で予想していたものの、あまりの違いに愕然と
しました。30 年前のバイクとはいえ、XJ はやはりナナハンでした。16 歳でバイクに乗ってから、排気量は 50 → 250 → 750 と拡大する
一方だったので、レベルダウンするのは初めての経験です。

250 だとクルマの流れをリードするのも簡単ではありません。また、頻繁にギアチェンジをして 5000 rpm 以上を保たないと、危なくてしょうが
ありません。昔は、もっと馬力の低い XL 250S で日本中を走ったのですが、よく行ったなあと思いました。若かった証拠ですね。頻繁に
ギア・チェンジを繰り返し、唸るエンジン音を聞きながら帰ってきたら、グッタリ疲れてしまいました。やはり、年をとりました。

いつまでも、XJ の思い出にしがみついていてもしかたがありません。CBX 250RS で速く走れるように、練習します。
デモ、イツカ車検制度ガナクナルヨウナコトガアッタラ、マタ、排気量ガオオキクテ速イバイクニノリタイデス。
(2012 年 7 月記載、2016 年 8 月 15 日アップ)

購入直後にも述べているとおり振動の多さには参ります。もともと、XL 250S の好印象があったので、その後継のエンジンならよいだろうと
思ったのですが、甘かったようです。XL のエンジンにはバランサーがついていたので、振動に悩まされた記憶がありません。ところが、CBX
は低速域では味のある振動、高速域ではモーターのようなエンジンを目指した結果、バランサーがついていません。そのおかげで、5000 回転
くらいまでは振動の嵐です。まあ、前に乗っていたエンジンが振動の少ない並列 4 気筒ということもあるのでしょうけれど、いまだに慣れません。
しかも、5000 回転くらいですと細かな振動がグリップに伝わってくるので、手が軽く痺れます。これは、XJ で 7000 回転以上回した時の、
チェーンソーなみの振動よりはましとはいえ、嬉しいものではありません。

一番悩ましいのは始動性の悪さです。1 週間くらいのインターバルでかければそうでもないのですが、1 カ月空いてしまうと、「今日はバイクに
乗ろう」と思っても、エンジンがかかるまでは乗れるかどうか分かりません。実際、乗れなかったことが何回かあります。昔、ドウカティのデスモを
持っていた方が、「エンジンさえかかれば美しくていいバイクなんだけど」とぼやいていたのを思い出します。残念ながら CBX にはデスモの
造形美はありません。

最近はセルを少し回して怪しい場合は、プラグを早めに変える知恵がつきました。それでも、HY 戦争の頃の熟成されずに出荷されたバイクの
常として、整備性が悪く、プラグ交換も DOHC のヘッドが邪魔をして気軽には交換できません。プラグキャップをはずそうにもタンクに
ひっかかるし、プラグスパナを入れても、ヘッドが邪魔で回らないからです。

ぼやきを先に書いてしまいましたが、当然、よいところもあります。1 つ目は軽量であることです。140 キロくらいしかないので、取り回しが
楽です。コーナーリングするには、きっかけを作る必要もなく、旋回中でもラインを変えることができます。どうにでも曲がれてしまいます。
また、細身なので、林道を舗装しただけのような愛媛の 3 桁国道 (酷道) を走るにはうってつけです。車 1 台の車幅しかないようなところが
多くありますからね。

2 つ目は経済性です。これは、買い替えの際に考慮したことでもあります。燃費は思ったほど伸びないものの、XJ の倍近く走ります。車検も
なければ、部品点数が少ないので、修理に出しても大した金額はかかりません。おまけに、東南アジアで製造しているバイクと部品を共用
しているらしく、スプロケットなどもすぐにメーカーから出てきました。30 年以上のバイクで今も部品が出るのは心強い限りです。

(2016 年 8 月 15 日)

よる年波に CBX も勝つことができず、2021 年に入ってから故障気味です。5 月にエンジン不調になり、原因は CDI でした。中古パーツで一旦は
なおったものの、11 月に再度不調になったため、現在、入院しています。別の中古 CDI を試したところ症状が変わらなかったので、今回は
パルス・ジェネレーター故障の可能性大です。パルス・ジェネレーターは中古部品が出回っておらず、入手するには部品取り用のエンジンを買うしか
ありません。買ったところで、なおるという保証はないので、エンジンを買うかどうかを含め、修理を続けるかどうか考え中です。
(2021 年 12 月 16 日)