日々雑感(2004)  日々雑感トップ  日々雑感(2006)

日々雑感(2005)

日々の雑感をつづっています。最上段が最新です。


2005年12月9日 猫で困っています

最近の悩み、猫について記述します。駐車場に止めてあるクルマの屋根や、
ボンネットに猫の足跡がついていることから、猫がいることは知っていました。
クルマの下や、バイクの上で寝ているのを見たこともあります。

それくらいだったら問題なかったのですが、近頃、猫が3匹に増えたのに
関わりがあるか分りませんが、クルマやバイクの周りに糞が目立つようになって
きました。
匂いもさることながら、気付かずに踏んでしまうにいたり(ワアッ)、
放っておけなくなりました。

猫いらずでも撒こうかと思いましたが、ネットで調べると効き目がないどころか、
猫に仕返しをされるとのこと。猫好きの人に聞くと、猫は匂いがするところに糞を
するということなので、仕方なく、今は休みの度にスコップをもって糞を始末して
います。
どなたか良い方法を知っていたら教えて頂きたいものです。

2005年12月9日 誘拐騒ぎ

誘拐未遂事件に巻き込まれてしまいました。事の顛末は次の通りです。

カミさんと子供の3人で遅い昼食をとっていました。そこにピンポンと玄関の
チャイムが。同じ敷地に立つ他の棟のお子さんがうちの子を遊びに誘いに来た
のでした。

外は今にも雨が降りそうなため、家の中で待ってもらうことにしました。
ウチの子もご飯が済み、二人で楽しくレゴで遊びはじめます。この間、20分
くらい。そうこうするうちに、遊びにきた子が「外で遊ぼう」と言いました。
子供が二人手をつないで出て行ったので、追って外に出て行くと、そこには
赤色灯をつけたパトカーが止まっています。おまけに女の子のおかあさんが
子供を抱いて泣いています。

子供がいなくなったことに気付いたお母さんが誘拐かと思い警察に通報した
のでした。女の子は別な子の家に遊びに行くと言って家を出たのですが、
相手の子が不在だったため、目的を変更してうちにきたのです。おまけに家の
外では一緒に
遊んでいるものの、その子がうちにくるのは初めてだったのです。

ウチの中で子供がレゴで楽しく遊んでいる間、外では大騒ぎになっていました。
近所のお母さん達が手分けして探していました。

そんな中、パトカーが丁度着いたその瞬間にウチの子と、女の子が手をつないで
出ていったわけです。相手のお母さんにいわせると、まるでコントのような
タイミングです。

うちは、女の子が行き先をつげた上で来ているとの思い込みがありました。
相手のお母さんはまさか女の子がウチに来ているとは思いつきませんでした。
双方の思い込みが招いた結果です。

実際にこれが起きたのは1ヵ月以上前のことです。当初、私は警察を呼ぶとは
大袈裟な、と思っていましたが、
最近発生した広島、栃木の小学生殺害事件
のニュースを知るにつけ、大袈裟ではないことが分りました。


子供同士で夕方遅くまで遊んでいた、昔の感覚はもう通用しないようです。

2005年12月9日 トイレトレーニング

ウチの子もとうとう3歳。来年から幼稚園に行くのでトイレトレーニングの時期
となりました。

トイレトレーニングとは、ウンチ、おしっこをトイレでできるようにすることです。
今まではおむつをしていたので、好きな時にしていましたが、これからはトイレで
して貰わないといけません。

まず、手始めに「おしっこしたくなったら言ってね」というところから始めます。
しかし、そうそう簡単にいくはずもなく、おかしいなーと思っておむつを見ると
湿ってます。こんな状態が1,2ヶ月続いて、漸く最近、「おしっこ出る」と
言うようになりました。言うようになったのはいいのですが、今度はところ構わず
頻繁に言うようになったため出先ではトイレを求めて右往左往です。

子供用の便器なんてありませんので、後ろから抱きかかえてします。なぜか子供は
おちんちんを自分で持ちません。そのままオシッコをするとズボンがぬれてしまう
ので
しかたなくお父さんが後ろからオチンチンを持ちます。
人のおちんちんをもっておしっこをさせるのは初めてです。不思議な感触でした。

2005年8月16日 鼻血ブー

夏休みに入ってから、子供を狙ったテレビコマーシャルが増えました。お台場で開催中の
機関車トーマスのミュージカル、富士急ハイランドのトーマスランドの新アトラクションなど
です。トーマス好きなうちの子は早速食いついてしまい、「トーマス行きたい」とつぶやきます。
しょうがないなあ、じゃあ、ということで富士急ハイランドに行って来ました。

本当に子供だましみたいなアトラクションですが、2歳児には十分らしく、トーマスランドに
入った途端、「わあーい」という声が子供の心から聞こえてくるようでした。

そこまではいいのですが、あれあれ、鼻血だしてるヨ、この子。どうやら興奮のあまり、出血した
ようです。よく、興奮すると鼻血を出すといいますが、目の当たりにしたのは初めてです。

子供は未だ気付いていませんが、これから一生「○○ちゃんは子供の頃、トーマスランドに
行って、興奮のあまり鼻血をだしたんだよ」って親に言われちゃうわけです。ああ、可哀想。

早速、カミさんは美容院に行ってその話をしたようです。私はここでこうして書いているわけ
ですから、一生言われちゃうのは間違いありません。

2005年8月16日 お盆で散歩

カミさんと子供がお盆で実家に帰っているのをいいことにバイクで山中湖まで散歩して
きました。時間があって、天気さえ良ければバイクに乗りたくなります。
空いた田舎道をバイクで走っているだけでシアワセ。単純ですねー。

お盆で中央道は渋滞しているため、渋滞を嫌って一般道で行くことにしました。
野猿街道からR16に入り、あれ、R16は左右どっちに曲がるんだっけな。
久しぶりに一般道で行くことにしたものの景色が変っており、道が良く分りません。
おまけに相模大野から相模湖までの道もなぜか渋滞しています。薄手とはいえ、
ジャンパーをきているのでたまりません。アッチッチ。

道志街道に入ると流石にクルマが減りますが、途切れることはありません。昔の道志街道は
未舗装部分があり、本当に裏道という印象だったのですが、今じゃ道の駅もできており、
立派なメインルートです。結局、山中湖まで休憩を入れて3時間半もかかってしまいました。

走っていてハーレーが増えたことに気付きました。それもFLH系ではなく、XLH系です。
FLHというのは誰もが思い浮かべる、ハイウェーパトロール型のハーレーです。XLHと
いうのは、どちらかというと小柄なハーレーです。小柄と言っても最小のでも883CC
ありますから、小柄というのは適当ではないかもしれませんが、ハーレーとしては小柄と
いう意味です。

ハーレーと言えば、道志街道で前を走っていたビューエルはヒラヒラペッタンと良く
曲がっていました。ビューエルというのはハーレーのエンジンを積んだロードスポーツの
ことです。後ろから見ていると恐ろしいほどの速さでコーナーに入っていきます。
うちの20年前のバイクであんなのについて行ったら喉から心臓が出るくらい怖い目に
遭うのは間違いないので、先に行くのに任せました。「どうぞお先に〜。」
最近の大型バイクは国産の1,000CC以上のバイクでもコーナーリングの際は
良く寝ます。太いタイヤのせいかもしれません。うちのはタイヤ細いからなあ。

雲行きが怪しくなってきたため、家路につきます。今度はもっと空いている時に走りたい
ですね。

2005年8月16日 モーターサイクルダイアリーズ

モーターサイクルダイアリーズ(映画)を見て来ました。恵比寿ガーデンシネマでロングランを
しており、気になっていたのですが、恵比寿は終わってしまい、飯田橋のギンレイホールに
移っていました。

この映画はキューバ革命で活躍したチェ・ゲバラが若かりし頃にオートバイで南米を回った
旅行記を映画にしたものです。ゲバラがどんな旅行をして、何を感じたのか興味があったのと、
オートバイが好きなロバートレッドフォードが監修した映画でオートバイがどのように映っている
かに興味がありました。

オートバイが走るシーンでは、重い荷物をリアシートに載せて未舗装路を走っていた、20年前の
自分と重なり、懐かしかったのですが、全体としてはいまひとつでした。

理由はいくつかありますが、まずゲバラ自身はあまりオートバイに興味がなかったように
見えたことです。この旅行は一人ではなく、もう一人相棒がおり、オートバイは相棒の
ものでした。従って、ゲバラはたまたまオートバイの二人乗りで旅行をしましたが、
移動手段としてオートバイにこだわりがあるようには見えませんでした。
また、このオートバイ(Norton)も旅の開始早々に壊れてしまい、そこからオートバイが
出てこなくなったのがマイナス材料でした。

映画では、この旅行がゲバラの人生感を変え、後にキューバ革命に参加することに
なったことを示唆しています。そのため、映像も楽しい旅行記というわけではなく、
ある種の社会派ドキュメンタリーのようでした。従って、スッキリ感も爽快感も
ありませんでした。

冷静に考えたら、ゲバラの旅行記が面白おかしいわけはないのですが、若い頃の
話ということと、オートバイが絡んできたので、映画選択の判断を誤ってしまったようです。

2005年8月16日 中古レコード探し

昨日は会社から早く帰宅できたので、嬉しくなって、つい中古レコード屋を覗いてきました。

そんなに再々行くことはできないのですが、今でも暇ができれば、高田馬場と三鷹の
中古レコード屋にはフラっと寄ってしまいます。

学生の頃から中古レコード屋にはお世話になっているので、かれこれ25年以上の
つきあいです。高田馬場のお店は予備校に通っている頃からなので、相当長く
通っています。
中古レコード屋は多々ありますが、この2店に行くのは、「おっ」と思わせるLPが
置いてある、盤質が良い、盤質が良い割に安いの3つがあるからです。
尋ねるたびに毎回、毎回、「おっ」と思うわけではないのですが、良くもこんなのを
置いてあるなあ、と思うものがあったり、同じプレーヤーのLPがまとめてでていたり
すると、又行こうと思ってしまいます。それが続いて25年というところです。
昨日もカウントベイシーの見たこともないジャケットの試聴版が10枚近く置いてあり、
結局3枚を選びました。選ぶのに苦労しましたが、こういう苦労は何度でもしたいものです。

ベーシー

ゴールデンウィークに岩手に行く用事があったので一関で途中下車してベーシーに寄って
きました。連休の谷間の5月2日(月)ですが、そこはさすがにゴールデンウィーク。ベーシーにも
お客さんがたくさんいました。

空いている店内に見慣れていると、お客さんが6分位の入りでも満員のように見えてしまい
ます。どのお客さんもオーディオに一家言ありそうな顔ばかり。ジャズを聞きにきていると
いうより、オーティオの音を聞きに来ているように見えてしまうのは先入観からでしょうか。

たまにしか来ないのですが、あの大音響には驚かされます。たまたま入った時にバディ・リッチの
ビッグバンドがかかっていたせいか、バディ・リッチが終わっても、しばらくは耳がよく
聞こえないほどです。

これだけ大音響でかけるのもどうかなあーと思っていましたが、家に帰って考えが改まりました。

家のステレオを買い換えてから、ベーシーに行くのは初めてです。ウチでも少しいい機械
を買ったから、別にベーシーに行かなくてもいいんじゃなかろうかと思い、帰って聴いてみたら
大間違い。アララ、ウチのスピーカーってこんなに軽かったっけ、と、自分のうちの音が色褪せて
聞こえてしまいました。

何と言っても音圧が違います、音圧。ウチのスピーカーも近所迷惑を省みず、4時20分あたり
までボリュームを回せばベーシーと同じような音量までは出るでしょう。しかし、それでも、
ベーシーのJBLから吐きだされるベースやドラムの音圧はどうやっても感じることはできない
でしょう。また、そこまでボリュームを上げても、音が割れたりせずに聞くに耐えるだけの音質か
どうかは不明です。

てなわけで、あいかわらずベーシー恐るべしです。
2005年6月18日 悪魔の2歳児(その1)

悪魔の2歳児っていう言葉を知っていますか。今まで可愛かった子どもが自己主張を
しだすことで、悪魔に変わるというような内容です。うちの子も2歳。徐々に悪魔化
してきました。

今までクルマに載せる際は私が抱えてクルマの後部座席に座らせていましたが、最近は
自分で車に乗り込み、自分で座らないと気が済みません。急いでいる時や私の気持ちに
余裕がない時に、抱えて座らせようものならさあ大変。
一度降りて、自分で座りなおすまで機嫌が直りません。力づくでシートに押えようと
すると暴れて大変。子供を誘拐している犯人のような気分になります。
悪魔ぶりを発揮する対象は、洗濯物の取り込み、お風呂など、何が対象になるか
わかりません。私やカミさんが何の気なしに行なった行動がスイッチとなり、騒ぎ出す
のです。大変なことこの上ありません。

しかし、悪魔にも可愛らしいところがあります。私は土日はなるべく子どもと一緒にいる
ようにしています。子どもが私のことをどう思っているか、未だ言葉が十分ではないので、
良く分かりませんが、いい遊び相手のように思っていることは間違いありません。


そんな中、先日の土曜日に用事があり、一人で外出しようとしたところ、パンを食べて
いたこどもがイスから慌てておりてきます。「まさか、父さんどこかいかないよね?」と
言わんばかりです。「父さん、おでかけするからね。」とカミさんが説明すると目に
涙をためています。「早く帰ってくるから午後は一緒に遊ぼうね」というと、分ったのか
分らないのか、コックリうなずき、けなげに「バーバー」(バイバイのつもり)と見送って
くれます。
こんなの見ちゃうと、どこも行けないんだよなあ。

2005年6月18日 悪魔の2歳児(その2)

悪魔の2歳児も堂に入ってきました。先日は散歩の途中でスーパーに寄ったところ、
ドラエモンのガムの前で立ち止まったきり、動きません。「買って」という言葉は未だ
知らないのですが、「あれを買ってくれなきゃ帰らない」と態度が言っています。

買うのはたやすいのですが、ここで買ってしまったらさあ大変、スーパーに来る度に何か
買ってやらなければなりません。何が何でも買わないことに決めます。泣いて
「買ってくれー」というのを無視して「父ちゃんは先に帰るからね、バイバイ」と言って、
置いて帰る振りをして、売り場の陰から覗いていました。2歳児が泣いているのを見て回りの
大人が心配気に寄ってきます。放っておくわけにはいかないので、姿を表すと、子どもはまた、
ガム売り場の方に行ってしまいます。

こんなことを何度か繰り返した挙げく、しかたが無いので、抱えて帰ります。暴れること、
暴れること。おまけに「痛いよー」なんていうからたまりません(痛いわきゃない)。
はたから見たら幼児虐待か、はたまた誘拐犯です。

夜は夜で毎日歯磨きの度に大騒ぎです。基本的にウチの子どもは歯磨きが嫌いです。
でも、親にされるのはもっと嫌いらしく、自分でするふりをします。親からみたら、
磨けていないので、歯ブラシを取り上げる → 子ども機嫌損ねる → 親が力づくで
歯を磨く → 子が抵抗して泣く → カミさん怒る、と毎晩のように同じシナリオで
悲劇?が繰り返されます。おまけに、どこで覚えたのか分りませんが、歯磨きをされると、
「痛いよー」と叫びます(痛いわきゃない)
 
痛いよー」といえば、こんな話があります。以前、知り合いのマンションに遊びに行った
ところ、隣の家から子どもの泣き声と「痛いよー」という声が聞こえるので、幼児虐待では
ないかと疑っていると聞きました。その時は未だ子どもがいなかったので、そうかもね、
と思ってしまいましたが、今は一概には言えないことが良く分かりました。
ウチの子どもの例で分るように、子供は痛くもないくせに「痛いよー」と叫ぶことがある
ことが分ったためです。
 
こんなわけで、日々、悪魔と戦っています。でも、やっぱり可愛いです。

2005年6月18日 高田 渡


二ヶ月前のことですが、フォーク歌手の高田 渡が亡くなりました。高田 渡のファンだった
わけではないので、坂庭省悟が亡くなった時のようなショックは受けませんでしたが、
別な意味で寂しさを感じています。私にとって高田渡は吉祥寺の風景の一部だったためです。

高田 渡は吉祥寺に住んでいたため、吉祥寺で良くみかけました。焼き鳥屋の伊勢屋
にいるというのは雑誌、テレビでも紹介されており、私は見かけたことはありませんが、知人が
見かけたと言っていました。
私が高田渡を初めて見たのは今から20年位前です。たまに行っていた飲み屋にいつも
高田渡が来ており、酔っ払って他のお客さんにからんだりしていました。昔からフォーク好き
だったので高田渡の名前は知っており、フォーク史の中でしか知らなかった歌手を間近で
見て感じるところがあるかと思ったのですが、酔っ払った姿を見ていたので、近頃、巷間で
言われているような吟遊詩人などという幻想は持ちえませんでした。

最近でこそ「高田渡的」なんていう映画が上映されたり、NHKで番組が作成されたりと一部では
脚光を浴びていましたが、デビュー以降、30年間は殆ど活動しているか否かも知られていなかった
のではないかと思います。

街で見かけるか、飲み屋以外での接点はなかったのですが、数年前から私の好きな坂庭省悟が
高田渡、中川イサト(「5つの赤い風船」の元メンバーでアコースティックギター弾きとして一部で
有名。普通の人はまず知らない)と3人でウエバリーブラザーズというユニットを組んでライブ活動を
始めたため、音楽の分野でも高田渡の存在が目に入ってきつつありました。

私にとっての高田渡は、一緒にいると困るけど、何か気になる近所の酔っ払いおじさんというところ
です。そんなおじさんが吉祥寺からいなくなると、やっぱり寂しく感じます。

2005年6月18日 教育に関する本2冊の感想


教育に関する本2冊を読んでの感想です。

(1)陰山方式 陰山英男
 
百ます計算で有名な陰山先生の本です。NHKで陰山先生のことをとりあげた
番組をしており、それを見て興味を持ったので読んでみました。正直に言うと、
NHKの番組を見るまでは詰め込み教育の印象があったので、百ます計算のことを
良からず思っていましたが、番組を見て変わりました。百聞は一見にしかず、です。
この人は教育者なんだなあと感じました。
 
番組の中で、陰山先生がいた学校では、文部省のゆとり教育とは裏腹に学校の学力を
あげざるを得ないような地域のプレッシャーを受けており、学力アップを模索した
結果として、百ます計算に辿りついたと言っていました。本でも、百ます計算に至った
経緯と効果がわかりやすく説明してあり、説得力がありました。また、百ます計算
だけが脚光を浴びていますが、朝食をきちんと摂る、早寝早起きの習慣をつける、
テレビは長時間見せない、など、生活習慣の改善が学力向上につながる点も説いており、
これから子育てをしていく身には大変参考になりました。
うちの場合、私はテレビを制限されて育ちましたが、カミさんはテレビ垂れ流しの
家庭文化の中で育ったので、今後は、その点が家庭内の論点になりそうです。
 
(2)学力があぶない 大野 晋、上野健爾 
 
教育問題に少しだけ興味が沸いたので、題名に惹かれて読みました。二人の先生に
よる共著ですが、陰山先生の本ほどインパクトがありませんでした。一つには
お二人とも70歳以上で、現役を退いており、話の内容が現状に即していないと
思われること、もう一つは具体性がないことです。陰山先生の本はトライ&エラーの
成果であり、具体的な事例に満ちていますが、この本は評論であり、その点が
もの足りないところです。
2005年4月13日 バイクで散歩
冬の間乗らなかったのでバイクのバッテリーがあがってしまいました。3週間前に充電して
おいたので、早起きをして家族が寝ている間にバイクに乗ろうとしました。しかし、
充電量が足りなかったのか、セルはキュルキュルと弱々しく回るばかり。しまいにはウン
ともスンとも言わなくなってしまいました。トホホ。
滅多に乗らないので、こういうことは良くあります。以前も真夏の早朝に乗ろうとしたところ、
バッテリーがあがっており、汗だくになって押しがけをしたこともあります。
 
しかたなくバッテリー充電後、1時間ほど近所を散歩してきました。
 
季節がら桜が満開です。走ってみると桜並木というのは案外多いものですね。桜並木の中を
通ると、前の車が巻き上げた花びらが下から舞い上がり、上からは風に吹かれた花びらが
落ちてきます。その中に突っ込んでいくのはちょっと幻想的です。クルマで走っていては
感じませんでしたが、バイクは体が剥き出しなので感じ方が違います。
 
高速道路を走ってみると4月1日から2人乗りが解禁になったのを受けて、早速スクーターの
若者が女の子を乗せて走っています。でも、ヘルメットがちゃちな上にあごひもをちゃんと
していないので、見ている方が不安になります。あれで転ぶと、ただではすみません。
できれば、もっとちゃんとした格好で乗って欲しいとおじさんは思います。
 
高速を下りて信号待ちをしていたら隣に止まったKLE400の人に話しかけられました。
「立川、5分?」。何だ、こいつと思っていたら金髪碧眼の外人でした。
ネクタイをしていたので、仕事で行くのでしょう。
時間に遅れ気味らしくとばしていってしまいました。おまけに甲州街道とのT字路では
赤信号を無視して左折して行ってしまいました。
アメリカには赤でも右折可能な州があるのでアメリカ人かもしれません。現在は交通安全
週間のため、あんな運転していたら捕まることは必至です。
でも、そんな時は日本語が分らないフリしちゃうんだろうなー。きっと。
 
クルマで1時間散歩をしてもこんな刺激はありません。やはりバイクに乗るのは面白いと
あらためて感じました。
2005年4月3日 読書復活
カミさんが妊娠して以来、子供が2歳になるまで本を読む余裕がありませんでした。
しかし、子供が2歳を過ぎて一時期ほど手がかからなくなったことから、少しだけ
本を読む余裕ができるようになりました。一時期ほどではないにせよ、徐々に
本を読み出しています。そんな中で感じたことをいくつか。

(1)「1号線を北上せよ」 沢木耕太郎

   沢木耕太郎は私が好きな書き手です。深夜特急は心を躍らせながら
   読みました。2巻から3巻が出るまでの間が長く、3巻が発売されるのを
   心待ちにしていました。あれほど本が出るのが待ち遠しかった記憶はちょっと
   ありません。
   そんな訳で、しばらく本から遠ざかっている間に出たのがこの本です。
   装丁の雰囲気も深夜特急に通じるものがあります。読んでみて、やっぱり
   沢木耕太郎は魅力的だと思いました。この本は雑誌に発表したものを集めて
   作成した旅行記です。発表年月をたどると、旅行している時の沢木耕太郎は
   既に50歳を超えています。それにもかかわらず、彼は若い時と同じような
   感覚で旅行をしていきます。知らない街の知らない酒場で一人で酒をのみ、
   ベトナムの屋台で麺を食べる。
   私が好きな片岡義男、野田知祐はともに60歳を超えたせいか、書いている
   内容が徐々に日本の将来を憂えるものや、ボヤキが入ってきており、読んで
   いても昔のような爽快感や感嘆を味わうことができません。老いを感じて
   しまいます。しかし、そこにいくと沢木耕太郎は少しも年齢を感じさせないことに
   驚きました。家族のことに関する記述が無いこともそれを助長しています。
   若い頃の旅と違い、家族をもってからは一人の旅行も自由にはなりません。
   見知らぬ子を見て、わが子のことを考えたりして、どうしても若い頃と同じ
   感覚にはなりません。もともと、意識してかしないか分かりませんが、
   沢木耕太郎の文章には自分の家族に関する記述はほとんどありませんでした。
   いつまでの若々しい行動力と感性に驚くとともに、この人は家族がいないん
   だっけ?と思ってしまいました。

(2)「無名」 沢木耕太郎

   家族の有無に関する疑問を解消するべく読んだのが「無名」です。沢木耕太郎が
   自分の父親について書いたものです。読んで、妻一人、娘が一人いることが
   分かりました。そうなると、他の本では意識して家族について触れることを避けて
   いたのだろうと想像しました。
   しかし、そんなことより、この無名という本の題名となった沢木耕太郎の父との
   関係の方が胸に迫りました。私の父も今年で80歳です。少しずつ年老いて
   いくので、それほどは感じませんでしたが、こうして80という数字を見ると、本当に
   歳をとってしまったのだなあ、と感じざるを得ません。
   沢木耕太郎が本の中で書いている、「この人の知識量に追いつく日がいつか
   来るのだろうか」という絶望感や、父親の若い頃の話を聞いておきたい、
   というのは私も感じたことがあります。そのため、この本は自分がそう遠くない
   未来に感じるであろうことを書いたようにも思えました。

(3)「人生ピロピロ」 さとなお

   さとなおは私を讃岐うどんにひきずりこんだ人です。紀伊国屋でさとなおの
   「うまひゃひゃ讃岐うどん」を買わなければ、讃岐うどんに熱中することも
   なかったでしょう。
   というわけで、さとなおは気にしている人の一人です。この人を好きな点は
   サラリーマンであることです。椎名誠や野田知祐も好きですが、彼らはプロの
   物書きです。そこにいくとさとなおはサラリーマンを本業とし、その傍ら、自分が
   好きなことをして、本を出しています。私はサラリーマンをしながら、何かに
   熱中して本を出している人に惹かれます。特にそれがアウトドアの冒険物で
   あったら最高です。サラリーマン転覆隊の本田さん、東海道中カヌー膝栗毛
   の吉岡さん、恐るべきさぬきうどんの田尾さんなどです。(田尾さんは本業の
   ことを本にしているのでちょっと違うかも?)
   さとなおは自分のホームページももっており、人生ピロピロはそのホームページ
   に載せた内容を本にしたものです。
   何だ、インターネットで見ればタダじゃん。そう思ったあなたは正しいです。
   しかし、あの量をPCのディスプレーで見るのは正直言って苦痛です。
   そんなわけで、ホームページを見ればすむものでも、お金を出して買うことに
   しました。やっぱり本で読むほうが楽ですから。
   この本の中でさとなおが畑正憲の言葉として紹介している次の2点に興味を
   持ちました。
   
   その1 出し惜しみしない

   何か興味をひくものがあったら、出し惜しみせず傾注すること。明日が早いから、
   とか、今はしんどいからと出し惜しみしてはいけない。これは耳に痛い言葉です。
   明日は早いから、とか、仕事しなけりゃ、今日は疲れているから、とどれほど
   出し惜しみしてきたことでしょう。畑正憲にはそれがないというのです。
   好奇心のような塊のようなさとなおをして、畑正憲を天才と言わしめる理由が
   出し惜しみしない点であれば見習う必要があるかもしれません。
   また、出し惜しみしないことに関連して、体はいじめないと駄目になる、
   というのもオっと思いました。家内のめまい問題があったので、体を
   労わらないといけない、と考え初めた矢先にそれに逆行するような
   いじめ発言につられる自分は単純だと思いますが、確かに仕事が楽な時の
   方が体はしんどく、仕事が厳しい時の方が調子がいいようにも感じます。
   とはいえ、畑正憲も体を壊しては手術を受けたりしているのであまり真に
   受けるのも考えものかもしれません。
   
   その2 絶対優位に立たない
   
   動物と仲良くなるにはどうしたらいいかというさとなおの問いに対する
   畑正憲の答えがこれです。
   絶対優位に立つより、動物の前で失敗した方が、動物は心を開いてくれると
   いうのです。同様に人が相手の場合も、自分を完璧にして相手に優位に
   立とうとすると相手は心を開いてくれず、失敗する姿を見せた方がうまく
   いくと言っています。この点については、つまらない失敗を良くする私に
   心配はいらないようです。トホホ。

(4)「紀元前サラリーマン転覆隊」 本田亮

   これはサラリーマン冒険物です。サラリーマン転覆隊を主宰する本田さんが、
   転覆隊ができる前のことを書いたものです。「サラリーマン転覆隊が行く」は
   楽しく読めたのですが、これを読んでいるうちにいくつか感じたことがあります。
   それは、前述したさとなお、転覆隊の本田さんはどちらもサラリーマンといえども
   特殊な業種、広告代理店に勤めていることです。
   本田さんは広告代理店の電通の社員です。さとなおは文中に明記はしていないものの、
   築地界隈にある広告代理店に勤務しており、その出張の多さ、出張地域の国際性から
   判断すると電通勤務であろうと想像します。
   私の感触からすると、マスコミ、広告代理店の仕事はサラリーマンといえども
   仕事を通して受ける刺激が他の職種より多いという点で特殊なように感じます。
   広告代理店勤務のかたわら趣味の本をだしている人はいますが、SE業の
   傍ら趣味の本を出している人はあまり聞きません。
   これは、もともと、好奇心が旺盛、本を出すのが好きな人が広告業界に
   多いと見るべきか、それとも、仕事柄、好奇心を刺激するような人に会う機会が
   多い、様々な土地に行くことができるためなのか分かりません。多分、
   両方ともあたっているのでしょう。その点はちょっぴり羨ましいような気がします。

(5)「超麺通団 団長の事件簿」 田尾和俊

   超麺通団についてはうどんコーナーでも触れていますが、讃岐うどんの
   バイブル「恐るべきさぬきうどん」の仕掛け人、田尾さんが書いた本です。
   「恐るべきさぬきうどん」を出版した会社を離れたため、版権か何かの関係で
   「恐るべき」という冠を使えなくなったらしく、麺通団というシリーズで本を
   出しています。
   正直にいって、讃岐うどんの店は紹介され尽くされた感があり、どのような
   内容か不安だったのですが、「恐るべき讃岐うどん」を出すに至る経緯、
   出している最中のことを語ったものでした。私が田尾さんを好きな理由は
   2つあります。一つ目は地元の讃岐うどんに対する愛着・誇りが感じられること。
   地方にいて、視線が東京ではなく、地方を向いていること。二つ目は文章が
   ひたすら面白いことです。なかなか情報が入手しにくいのですが、これからも
   フォローしていきたい人です。
2005年1月23日 ハザードランプ故障

クルマに乗ろうと駐車場に行ったところ、クルマのハザードランプが点滅していました。
キーを差し込んでもいないのに、です。ロックを開錠すればハザードが点滅するのでは?
と思われた方に説明すると、ウチのクルマは古いので、そんな気のきいた仕組みはついて
いません。ワイヤレスでドアのロックを開錠することも、そのしるしにハザードが点滅することも
ないので、原因はただひとつ、ハザードランプのスイッチが壊れたのです。
幸い、スイッチが壊れてから間が無かったらしく、バッテリーは弱っておらず、エンジンは
すぐかかりました。また、スイッチを押しなおしたら、点滅が止まったので、スイッチが完全に
壊れたわけでは無いようです。

このクルマの固有の欠点のひとつにハザードランプスイッチがあります。5年ほど前にも出先で
スイッチが壊れてしまい苦労しました。同じクルマに乗っている皆さんからも似たような
経験があると聞いています。たいていは知らないうちに点滅が始まり、バッテリーがなくなるまで
点滅を続け、乗ろうと思ったらセルが回らないというパターンです。

前回壊れたのは99年ですから、このスイッチの耐用年数の目安は5年ということになります。
予備としてスイッチを2個購入してありました、クルマの寿命を考えると2個は買いすぎたかな、
と思っていましたが、案外そうでもないようです。

2005年1月4日 Lotus


12月31日の朝刊を見た時のことを思い出したので、記憶が新しいうちに書きます。

12月30日に紀宮様と黒田さんの婚約発表がありました。当然、翌日の新聞には関連記事が多数
掲載されます。両面見開きでお二人のことを扱った記事の下方にLotusの広告が載っており、
そこには「Congratulations !」とありました。それを見て、何てウィットに富んだ会社だろうと、おかしく
なるやら、感心するやらでした。

Lotusというのはイギリスのスポーツカーメーカーのことです。クルマが好きな人でしたら、
古くはエラン、ヨーロッパ、セブンなどのスポーツカーを生産していたことをご存知でしょう。
私の世代の方でしたら黒地に金のストライプが入ったJPSカラーのF1を覚えている方もいると
思います。
でも、この会社は一般の方が買うようなセダン、ワンボックスカーなどは作っていません。
では、なぜ、Lotusはこんな場違いな朝刊に広告を掲載したのでしょうか。
それは黒田さんがLotusに乗っているからです。一時期、週間誌の報道で黒田さんはアルファロメオの
スパイダーに乗っているとの情報もあったようですが、Lotus Eliseに乗っているというのが
正解のようです。

そこでそれを知ったLotusが、お二人のために、お祝いの心を込めて広告を出したものと理解
しました。黒田さんがLotusに乗っていたことによって、Lotus社が享受した宣伝効果は確かに
あるでしょうが、マニア向けの車を売っているLotusが朝日新聞の朝刊に広告を出したところで、
売り上げが伸びるとは考えにくいと思います。それでも、なお「Congratulations!」と言ったところに
Lotus社の粋を感じました。


2005年1月3日 親に似た?

人から聞いた話です。親は子どもの中に自分のダメな部分を見つけて、あちゃーと思うそうです。最近、
ウチの子を見ていて私も実感することがありました。

近頃は近所の遊具のある公園に遊びに行きます。大人が相手の場合は「可愛いねー」なんて、子どもの
一挙手一投足を暖かく見守ってくれますが、子ども同士の場合だとそうはいきません。他の子にいいように
追い立てられたり、突き飛ばされたりして、ウチの子は呆然と立ち尽くすことがしばしばです。

そんな時、アイテテテと思うわけです。まあ、年齢とともにそれなり図々しさはついてきていますが、
私自信、気が強くなく、人と競り合うような状況が得意ではありません。ウチの子にはそれがもろに
現れているようです。先日も歩き始めた子がヨロヨロ寄ってきただけで、逃げていました。情けない。

これから徐々に人に揉まれていくのでしょうけれど、大丈夫かなー。


2005年1月3日 つまらない人にならないために

私が気になる人にイラストレーターのみうらじゅんがいます。みうらじゅんが書いている絵や、
本について、特別に気になることはないのですが、たまに新聞のコラムなどに書いてあることが
妙に琴線に触れるのです。

何年も前の夕刊で読んだ「マニアとコレクター」に関する文章も、短い文章で的確にマニアと
コレクターの差を言い表しており、その頃から気になるようになりました。「マイ・ブーム」
「見仏記」などで、みうらじゅんも世間に知れたので、あの長髪でサングラスした人ね、と
イメージは頭に浮かぶことと思います。

1、2週間前に「未来を生きる君へ」と題した、若者向けのコラムが新聞に載っており、これ
また、近頃自分が漠然と抱えている不安に対して、ある種の回答を出してくれたように感じました。
内容はこんな具合です。

  ・人生はそもそも退屈なもの。退屈にならないようにする努力が必要。
  ・面白い人か否かは他人が決めることであって自分が決めるものではない。
  ・人生にテーマが無い人はつまらない。
  ・自分のテーマが分かるためには他人から不思議がられるくらいの無駄な努力が必要。
  ・それを続けないとダメ。「またやってる」と言われるようではまだまだ。「未だ
   やってる」と言われてこそ本物。
  ・退屈に打ち勝つにはおもしろい人になるのが一番。

自分のことを振り返ってみると、子育てが忙しいことを理由に退屈にならない努力が足りないように
感じます。「未だやってる」と言われそうなテーマはある(はず)ですが、それにかける時間、
エネルギーが不足しているようです。

こんなことじゃあいかんなあと思ったものの、よく考えたら、みうらじゅんの文章は若い人向けでした。
おじさんはもう手遅れでしょうか。


2005年1月3日 壊れたイス

私は木が好きなので、物を購入する場合、木製品とそれ以外の選択肢があれば迷わず木製品を
購入します。そのため、子供用のイスもノルウェー製のTrippTrappという製品を購入していました。
子供が少し大きくなったこともあり、ベビーガードという手すりみたいな部品を取り外そうとしたところ、
バキッという音とともにフレームにひびが入ってしまいました。

製品自体は7年間保証のため、新しいフレームを送ってもらい、交換して事なきを得ましたが、気になった
のは簡単にひびが入った点です。聞きかじりですが、日本は湿気が多いため、アコースティックギターなどは
アメリカで良い音がしていても購入して日本に持ってくると鳴りが悪くなることがあるそうです。それ位、
湿気が多い日本の気候でああも簡単に割れるのはちょっと不思議な印象を受けました。

そういえば、子供用に買った汽車を走らせる木製のレールも先日割れました。こちらは作りも簡単なので
単なる製品の問題のようです。イスの方はたまたま、冬で乾燥していたためか、それとも、そもそも原材料の
木の乾燥のさせ方に日本とノルウェーの違いがあるかは分かりません。
いずれにせよ木の好きな私には気になるところです。