地球に厳しいエゴカー


エゴカーというのはウチのカミさんが、E21 を指していった言葉です(ウマイッ!)。燃費が良くて、CO2 排出が少ないのがエコカー。
燃費がよくなく、CO2 も比較的多く排出し、さらに家族の迷惑を顧みずドライバーのエゴで乗り続けるのがエゴカー。

ちなみに、この言葉、カミさんは私を非難するために言ったわけではなく、自嘲気味に言ってます。

昨年のガソリン高騰以来、エコカーにあらずばクルマにあらず(とは言い過ぎ?)という風潮の中、旧車に乗っているなんて
自慢できません。

エコカーには、補助金まで出て乗り換えが奨励されています。でも、あれって何かひっかかります。要は景気対策の一環として、
裾野が広い自動車産業のてこ入れのために新規需要を起こすのが目的なのに、エコにひっかけているのがイヤラシイー。

そこの本音の部分を外国政府に突かれて、結局、戦車みたいなハマーもエコカー補助金の対象になってます。

エコカーを新規で買う方もいるでしょうが、圧倒的多数は乗り換えです。乗り換えられたクルマは全部が全部スクラップになるわけではなく、
中古車市場を経て、再度利用されるでしょう。しかし、エコカーのお下がりで発生した中古車を買えば、また、別の車が廃車になるわけで、
玉突きの結果、売れた車の台数近い廃車が新たに生まれることになります。
そもそも、新車の製造にも莫大なエネルギーが使われており、さらに、未だ使えるクルマをスクラップにすることでも莫大なエネルギーが
発生します。

そこにいくと、細々と同じクルマを乗り続ける方がエコの観点からして、「どっちがエコかよーく考えてみよー」と言いたくなってしまいます。
もっとも、数値的な比較ができないのが弱いところですけど。

てなわけで、エコカー補助金という言葉を耳にすると、エゴカー乗りとしては、「こっちの方がエコカーじゃないの」と小声でつぶやくのでした。

(2010年10月28日)