トップ・ギアのホーム・ページから


幸い、大きな故障がないためネタ不足です。なんて書くから壊れちゃうんですよね。昨年も、最近故障がないなあと書こうとしていたら、
ハンドル周辺から白煙があがったり、ウォーター・ポンプからの水漏れが発覚したのでした。まあ、それはさておき、今日の本題です。

好きな車番組、トップ・ギアのホーム・ページに E21 が載っていましたので引用します。この歳になっても知らないことだらけです。

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新しい 4 シリーズはかっこわるくありませんか。すべてが筋肉質で未来的、かつスイッチだらけです。しかも、デザイン過剰です。
4 シリーズがそんなデザインなので、もっとシンプルで目を和ませてくれるようなものがないか過去の資料をめくって探したのが
これです。4 シリーズのご先祖様である最初の 3 シリーズです。

最初の 3 シリーズが登場したのは 70 年代です。70 年代といえば、漠然とですが外観が最も優れていた 10 年ではないでしょうか。
この車は、前にエンジンを積み、ギア・ボックスは中央、駆動は後輪で、車好きを刺激することうけあいです。

デザインは、ポール・ブラック (メルセデス SL パゴダを設計)、ヴィルヘルム・ホフマイスター(今日の BMW にも残る C ピラー上の
低く前に開いた曲線、ホフマイスター・キンクの開発者)、クラウス・ルーテ (後に比類なき E30 を設計) の手からなり、先代の 2002 の
平凡なバロック調デザインとは異なります。
ボディのオーバーハングには、サメの頭のようなフロント・エンド、キドニー・グリル以外には何もないため、いかにも速そうです。

車内に目を向けると、センター・コンソールがドライバー・シートに向いています。ドライバーに向いたセンター・コンソールは、
3 シリーズに遡ること 3 年前、1972 年のE12 5 シリーズから登場しました。車内には、大きくて読みやすいダイアルがあり、
長いシフト・レバーがドライバーの膝近くまでのびています。

足回りも同様に簡潔です。ステアリングはアシストなしのラック・アンド・ピニオン、フロント・サスペンションはマクファーソン・ストラット、
リアはセミ・トレーリング・アーム・タイプの独立式、サーボ・アシストされたフロント・ディスク、およびリアはドラム式です。

エンジンについては、堅固な 4 気筒の BMW M10 1.6 リッター、1.8 リッター、2.0 リッターに加え、6 気筒の 2.0 リッター、
2.3 リッターを使用します。ついでながら 4 気筒の最下位モデルはワールド・チャンピオンに輝いたターボ式 M12 F1 エンジンの基に
使用されました。
だからといっても、このクルマに過大なパワーを期待してはいけません。エントリー・レベルの 316 は 90 馬力しかないからです。

しかし、このクルマ、パワーには欠けるものの、シックな茶色のコーデュロイ生地とベージュの外観をまとっており、非常にきれいです。
新車からたった 33,000 マイルしか走っていません。それに加え、オリジナルのツール・キットおよびフィン式のアロイ・ホイールさえ
ついています。さらに値段は、たった 3250 ポンド (45.5 万円) です。3250 ポンドといえば、現行 3 シリーズのわずかなオプションの
値段にしかすぎません。

(End ) -------------------------------------------------------------------

ホフマイスター・キンクなんて用語知ってました? 私は恥ずかしながら初めて知りました。ためしに「ホフマイスター・キンク」で検索すると、
まあ出るわ出るわ。BMW ジャパンのページもヒットしました。BMW 車の特徴として、BMW が挙げるいくつかの特徴の一つが、
この「ホフマイスター・キンク」なるものだそうです。

言われてみると、確かに E12 あたりからリア・ウィンドウ後方のラインが共通の曲線を描いているといえばいえなくもありません。
でも、これって後知恵じゃないのかなー。自分が知らなかったことの言い訳をするわけじゃありませんが、当時のカタログを見ても、
そんな用語は一言もでてきませんもん。

ヴィルヘルム・ホフマイスターさんが設計した E21 に乗ってるくせにこの言葉をしらなかったのは、「ギョエテとは俺のことかとゲーテ言い」
というフレーズを地でいってるようです (例が古いね)。

(2013 年 4 月 7 日)